プロフィール
沖縄県大宜味村で陶芸工房を営んでいます。↓蛍窯HPもご覧ください!
ウェブサイトURL:http://www.yamagami-manabu.com/
(移転・リニューアルしました)

2005年01月19日

子ネコの災難

今借りている家のトイレは、外にあります。前述したようにぽっとん便所です。1メートル四方くらいのブロックの建物にドアがついていて、中に入ると汚物が落ちる穴が開いています。その穴の上に、プラスチックの便座を置いて用を足しています。(昔は、その穴をまたいで用を足していたのでしょうから、考えると怖いです)
ある夜のこと。トイレに入ろうとドアを開けたら、飼い猫のエルマーがにゃーと出てきました。あれ、閉じ込められてたのかな、とおもいましたが、何だかあたりが臭い。よく見るとエルマーの体が濡れていて、しきりに体を気にしている。まさかと思って便座を見たら、いつも閉めるようにしている蓋が開いている。軽いプラスチックの便座は位置がずれていて、ぬれた足跡のようなものが周りについている。そういえば上の子がさっきウンコにいっていたことを思いだす。蓋をしなかったばかりかネコも閉じ込めたにちがいない。閉じ込められたエルマーは好奇心に駆られて便座に上ったがつめが引っかからずに落っこちちゃったのだ。ああ、かわいそうなエルマー!なんとみじめな。それにしてもよく上がって来られたものだ。

ネコは狭いところに入りたがる習性のためか、誰かが用を足しているとドアの外で待っていて、必ず中に入ってきます。子供を問い詰めると、しばらく待っていたけど出ないから面倒になってドアを閉めちゃった、とのこと。やっぱり!

機嫌が悪くなる夫、おろおろする私、ばつが悪そうにするもしたことの深刻さがわかっていない様子の兄、外界との交信を絶っているかのように黙々とパズルを続ける弟。

外で飼っているので、今洗うと風邪を引いてしまうし、どうしよう、と右往左往していたら、イライラしながらも夫がさっさとタオルで拭いてくれました。その臭いこと!もう一匹のネコ、オリオンがその様子を心配そうに見守っています。

次の日。オエー、と変な声がするので、もしかしてエルマー戻しちゃったのかなと思い見てみると、オリオンが険しい顔をしてエルマーに向かって「オエー!」と言い捨てて、向こうに行ってしまいました。その後も何度か、エルマーが近づくと「ハア!」と軽蔑のまなざしを向けて向こうに言ってしまったり、わざわざ、「ハア!」と文句をつけにきたり。いつも仲良く体を寄せ合って寝ている2匹なのに、薄情!

その後オリオンの体を石鹸で洗ってやると、しばらくしてまた一緒に寝るようになりました。めでたしめでたし。

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ヤマガメ

今すんでいるところはやんばるという亜熱帯の森のそばで、いろいろな生き物に出会う楽しみがあります。鮮やかな黄緑色のキノボリトカゲ(最初カメレオンかと思ってしまった)、腹の赤いイモリ(仕事場裏の湧き水のところにうじゃうじゃいる)、各種カニ(海、川、路上、どぶに出現)、などなど。世界中でこの森にしか生息しない希少動物もたくさんいるそうです。

先日「動物奇想天外」の千石先生が隣の部落に公演に来てくださいました。(田舎なのに、アイヌの踊りは目の前の公民館でやるわ、隣村にりんけんバンドは来るわ、近所で色々あるのです)色々な話をしてくださいましたが、強調していたのが外来種の問題。短絡的な政策(ハブを退治させようとマングースを連れてきたことなど。マングースは他の生き物も食べるので、強いハブよりやんばるくいななどの弱い希少動物を食べてしまう)、マニアの暗躍や、規制緩和などで、どんどんが入ってきてしまっており、生態系がかなり崩れている、とのことでした。沖縄では、めだかはほとんどすべて外来種のグッピーに取って代わられました。うちでももらってきたグッピーを水槽に入れて、水も変えず、えさも与えず3ヶ月ほど放置しておいたのですが、まだ生きていました。めだかに勝ち目はなかったのです。

(それにしても、外来種という言葉に、なぜか「自分のこと?」とどきどきさせられてしまう場所でもあります、ここは。)

やんばるの生き物の中でも、まだ遭遇したことがなかったのが、地元の人に「名前が似ている」とはやされた、「ヤマガメ」(≒やまがみ)。見てみたいなあ、と思っていました。

ある日のこと、子供を保育所に迎えに行って帰ってくると、庭の前でヤマガメがお出迎えしてくれました。いつ、どこから来たのか、さっぱり解らないのですが・・・。翌日、山へ逃がしに行きました。

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駅伝好き

沖縄の人は、スポーツ好きのようです。よく国道沿いに、「○○中3年 □□□□君 ××大会3位入賞!」などという横断幕がかかっているのを見かけます。

お正月は、ひたすら、エ・キ・デ・ン。隣村のある部落では3週連続でタイトルの違う駅伝大会があったをうです。部落の小学校、保育所も、それぞれ今週駅伝大会があります。

さて、1月1日に国道を車で走っていたら、同じ車線の前方に2台ゆっくり走っている車が。車と車の間には一人走っている人がいるようです。前の車の後部ドアが全開になっていて、中に大人と子供が数名お茶を飲みながら待機しているのが見えました。
なんだろうと思って追い越してから振り向くと、車の前にかけてある横断幕には「島田家ファミリー駅伝」の文字。ほんと、面白い人たちがいるものです。

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私たちが暮らしている、古い沖縄の家

沖縄への移住希望者の数より、住める家のほうが少なく、われわれのような立場のものはまず家探しに苦労するということだったので、知り合いを頼って、家が空くという情報があったら教えてくださいとお願いしておきました。それまでに家が見つからなくても2004年6月に引越し、ということだけは決めておきました。すると、一度しかお会いしていないこの親切な方が、「家が一軒4月に空くって」としらせてくれ、タイミングもちょうど良いということで、間取りと様子をきいて、ある程度の覚悟はして、見ずに決めてしまいました。

典型的な沖縄の古い家で、集落のど真ん中にあり、生垣や塀に埋もれるように建っています。沖縄の古くからの集落は、海からの風が来ないところを選んで肩を寄せ合うように家が並んでいます。おかげで、見晴らしのよいところに立っている家よりはずいぶん風当たりが弱いと感じます。

敷地もさほど広くなく、家もシンプルというか質素ですが、庭が素敵で、沖縄らしい、感じのいい家です。木造の家で風通しがいいのですが、ところどころすき間があります。雨戸の桟の部分や家の柱などは、潮風や虫食いやでかなり傷んでいます。間取りは、4畳半が4間プラス台所、風呂、物置スペース。表側の二間には、雨戸の内側に木枠のガラス戸がついていますが、網戸はなし。裏の二間にはガラス戸もありません。自分はサッシの家にしか住んだことがなかったし、こんなに虫が多いのになぜ網戸がないかと思いましたが、昔はどこもなかったようです。前の住人が手製の木枠の網戸を数箇所つけてくれていて、自分たちでも何箇所か補充しました。

トイレは外で、ぼっとん便所。雨や台風のときがたいへんです。風呂場はセメント瓦の屋根がむき出しになっているすき間だらけのスペースなので、風が強い日などは、暑いときは気持ち良いけれども少し寒くなるとシャワーだととても寒い。沖縄の人はあまりお風呂には入らないのですがここには古い五右衛門風呂がついていて、何年も使っていないような雰囲気だったしずっとシャワーで済ませていたのですが、寒くなってきたし、ぜひ五右衛門風呂という贅沢を味わってみたいと、先日煙突を買ってきてつけてみました。しかし・・・本来なら先にチェックしておくべき風呂釜を後回しにしており、いざ蓋を開けてみると錆で穴だらけで使い物にならなさそうだということが判明。結局いまだにシャワーです。

表側の部屋には、仏壇を載せる段々がありますが、幸い仏壇は取ってあります。仏壇だけ残して貸してくれる家もあるそうです。そうなると盆や正月や、人によっては普通の日の早朝など、家主が拝みたいときはそれを優先しなければならないらしく、とてもたいへんだそうです。


さて、さすが観光地沖縄、もうずいぶんたくさんの人が旅行ついでに訪れてくれています。この家を見た人の反応は二分されます。1.絶句する人(自分の親をはじめとして)。2.沖縄らしくて素敵〜という人。

最初に入ったときは、雨戸も立て付けが悪いしがたがたするし、柱はぼろぼろだし、シロアリらしきものが飛んでいるし、畳はすき間だらけ、擦り切れだらけ、床はベコベコで、だいじょうぶかな〜と心配になってしまいましたが、同じような移住者で古い家を借りている人に言わせればずいぶん良い方だとか。

家中雨戸しかなくガラス戸がなく、ボイラーもついていなかったから、お風呂に入るために、うなぎを入れていたドラム缶をもらって来て火をおこしてお湯を沸かしたけど、うなぎのにおいが強烈で何のために入っているかわからないくらいで、一度空焚きしてうなぎの油を炭化させてから油を取ってやっとお風呂に入れたとか、今にも崩れそうな家を、柱や壁、床、お風呂、トイレなどぜんぶ素敵に直して、トイレに至っては汲み取りにお金がかかると排泄物をためる槽に降りていって穴を開けて浸透するようにしたとか、ガラス作家でお金がないからと女の子一人で家を建てちゃったとか、古い家に住んでいる女の子たちで、たまにはホテルのケーキ食べ放題に行ってみようということになって、そこでトイレに入ったらあまりにもきれいで「うわーすごい、水洗だ水洗だー!」と浮かれた、など。皆とてもたくましく、苦労を楽しんでいます。ネズミで騒いでいる場合じゃないです。


(以前、ネズミがさあ、雨漏りがさあ、などと家の苦労話を披露しあった次の日に、知人の知人がギリシアのお金持ちのところに行ってきて、ある人の船には映画館がついていたとか、オナシスの娘の船には純金の浴槽があったとかいう話をされ、返す言葉が見つかりませんでした)




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2005年01月07日

お年玉

親戚以外の人、近所の人などにお年玉をもらった、という経験がありませんでした。
漫画からだったでしょうか、そういう習慣もあることは知っていて、
下町のようなところに住んでなきゃもらえないのかなーと漠然と(うらやましく)思っていました。

ところが、近所の方など数組の方から、子どもにといただいたのです、お年玉。

素直に、びっくり!感動!嬉しい!

わたしにとっては生まれてはじめての体験でした。
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2005年01月06日

重機

女性の皆さん、ダンプトラックと普通のトラックの違いをご存知ですか?パワーショベルにホイルローダー、ロードスクレーパー、ブルドーザー・・・それぞれどういう役割かわかりますか?
男の子二人の親になったおかげで、とても詳しくなりました。(別に知りたかったわけでもないのですが。)
子供が注目するまでは、重機というものは存在しないかのように視界に入ってきませんでしたが、探すようになると、いたるところでそれぞれの役割を担って働いているものなのだということがわかりました。

ここ沖縄、もしくはいま自分たちが暮らしている周辺では、重機を見かける頻度がとても多い気がします。沖縄は公共事業の島、のようです。こちらの事情で注意してみるようになった、ということだけではないと思います。ちなみにわたしたちが住む小さな部落には、建設会社が3社あります。

重機は、人が体を酷使してこなせる仕事を100人分くらい(もっとか?)、一人の体も酷使せずにしてしまいます。人間がシャベルで地面を掘ることはほとんど「ゼロ」と等しいのではないかと思えるほど、みるみる地形を変えることが出来ます。

今の仕事場の土地を整地してもらう際に、膨大な量の盛り土を2日弱で運び込み圧縮するさま、崩れ防止の大量の岩が半日で積まれていくさま、を口をあけて眺めていました。展示会までの日数も限られていたし、人力に頼ってこの作業が半年かかったらもちろん困るのですが、こんな大仕事を、こんなに短時間で、たったこれだけの人手で済ませられて、すばらしく効率がいいことだけど、何だか怖い、と感じてしまう自分がいるのでした。

重機というパワフルな存在が、速いスピードで山の地形を変え、それによってさまざまな形で自然環境に影響を与えるという事実がどうしても気になります。(特に沖縄は本土と比べても自然環境がもろく、珊瑚に関していえば、赤土という水はけが悪い独特の土が森林の下にあるため、雨が降ると伐採された山から一気に赤土が海に流れ込み、見た目にも汚くて悲しいのですが、このおかげで珊瑚が呼吸できなくなってしまい、死んでしまっているそうです。沖縄本島の周りの珊瑚はほぼ壊滅状態とのこと。そのほかにも道の作りすぎによる森の分断などがもたらす固有動植物絶滅の危機など、問題が山積み)

田舎暮らしをはじめてから、自然と親しむ生き方を模索してきました。作物を作ったり、山菜を採ったり・・・都会育ちのわたしには新しい事ばかりでしたが、気持ちいいし楽しい。こちらへ移ったら、これをさらに推し進めよう、鳥を飼ったり魚を釣ったり、という思いがあります。こういう生活をしていると自然と環境問題へも関心が向きます。

けれども、責めるべきは重機を扱う人ではなく、政策を決めているお上なのでしょう。生活のために大切な海を埋め立てる作業をする人の胸のうちを、どうしてわたしなどが語れるでしょうか。

また、今の世の中で、すべて手作業でやりましょうというつもりもありません。自分たちも重機を使ってできた施設などでなんらかの恩恵を受けていることは確実でしょうから。

でも、とりあえず疑問だけでももって、考えてみよう、と思いました。

人間の力をはるかに超えたものはたくさん生み出されていますが、すごいと思うけれど恐ろしいというのがわかりやすいという点で、動きも大きいし音も暴力的な重機はまだいい方なのかもしれません。
化学物質など、便利と恐ろしいが背中合わせになっていることが見えにくいものの方が本当は怖いといえそうです。


仕事場の敷地の一部を畑にすることにしましたが、すべて圧縮されており、掘り起こすのが非常にたいへんです。あまりにも固いので耕運機を借りる事も考えましたが、人間の体で出来る範囲、ということに今回はこだわってみることにしました。時間がかかってもいいから、効率を優先するのではなく、腕や腰を酷使するということはどういうことなのか、やってみようと。身の丈に合った暮らし、というものを考えてみようと。

たまたまこんなことを考えていたら、読んでいた本(「すばらしい新世界」池澤夏樹著)で、ネパールの飛行場の工事をするのに人が一列になってシャベルで地面を掘っている、この国で重機を買う予算はない、という記述に当たりました。(重機を買う予算がないくらいのほうが環境にはいいんじゃないかと思ってしまいます。)それ以来、ネパールの工事のおじさんに思いをはせながらひたすら固い土を削る作業をしています。といってもせいぜい1日30分から1時間。おじさんたちは仕事だから暑くても寒くてもやらなくちゃいけないし、どんなに腰が痛くても決まった時間働きゃなきゃいけない、そう考えるとやはり重機は便利だ、でもそれでいいのか、行き着くところはやっぱり経済か、そもそもわたしたちの収入だって元をただすとどこから来るのか・・・などなどつらつら考えながらくわを振るいます。

そして、体は痛いけどこういう時間があるって幸せだなあ、とつくづく思うのです。
posted by じんじん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 田舎で考えてみた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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