プロフィール
沖縄県大宜味村で陶芸工房を営んでいます。↓蛍窯HPもご覧ください!
ウェブサイトURL:http://www.yamagami-manabu.com/
(移転・リニューアルしました)

2005年04月27日

五右衛門風呂

それにしても、沖縄は風が強い。台風シーズンだけかと思えば、年中強い風が吹いています。それが冬で、しかも風呂場がすき間だらけでシャワーしかないと、身も心も寒々しーく惨めな気分になってきます。

以前お話したように、せっかく煙突までつけたのに五右衛門風呂の底には穴が開いてがっかりしたのですが、仕事場の地主さんに相談したら、次の日には部落中に声を掛けてくれて、使っていない釜をもらってきてくれたうえに、溶接の人を呼んでパイプもつなげてくれました。バンザーイ!もう今シーズンはだめかと思っていたので、こんなに早く事が進んですごく嬉しい。(注:2004年12月の話を05年4月になってやっとアップしています)

後は自分たちで、前の釜を取り出して新しいものを設置しなおし、風呂に入るときに踏むすのこも作って、準備OKです。薪は、近くに製材所があって、廃材が通り道に捨ててあるのでそれを取ってくればいいので、すごく「便利」です。

さっそく風呂窯に水を入れてみました。この部落には、水道とは別に川の上流から引いた部落水道が各家に引かれているので、その水を入れました。そして火をおこします。しばらくしてから蓋を開けて手を水に入れてみると、その水のやわらかいこと!薪風呂の良さは、今まで耳にすることはあっても体験したことはありませんでした。水がやわらかいって、こういうことなんだ、と触ってわかるやわらかさにびっくりしました。川の水と薪のダブル効果でしょうか。

やっと水が温まり、最初に山上と長男が入ってみました。大きな鍋のような窯で、大人1人と子供1人でいっぱいになってしまいます。次に私と次男がおそるおそる挑戦。すのこの真ん中に片足を乗せて、ずれないように踏んで入ります。鉄の鍋肌が不思議な感触ですが、思ったより熱くなく、触っても大丈夫です。鍋底だけ気をつければいいようです。不思議な感じでしたが、芯から温まり、久しぶりの湯船と、初めての薪風呂にとにかく大・満・足です!

ふだん、ちょっとでも水が熱いとあち、あち、と過敏な子供たちも、このやわらかいお湯だと少し熱くても平気のようです。肌もすべすべになった気がする。

その後、私も何度か火起こしに挑戦しましたが、使う材木の種類や状態によってうまくいったりいかなかったり。

そのうち余裕が出て、薪の中にジャガイモやサツマイモをホイルに包んで入れてみたり、備長炭を着火させたり、一度はパンも焼きました。あっという間に調理や着火が出来て、薪パワーに改めて驚かされます。パンの焼き方は、研究の余地ありでしたが、いつもオーブンで焼いているよりずっとずっと美味しかったですよ。

風呂を沸かすにもそれなりに手間がかかるので毎日は出来ませんが、週に2、3回こんな贅沢を味わえれば、充分かな、と思っています。

posted by じんじん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 沖縄って・・・! | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年04月21日

不便ということ

家の件もそうですし、田舎暮らし自体もそうですが、「不便」と感じることがいっぱいあります。
この「不便」。最初はストレスですが、慣れるとけっこう楽しいものです。


こちらへ引っ越してきてから、家のスペースがないことをきっかけに、以前から気になっていた電子レンジとテレビをあえてなくしてみました。

両方とも、あまり好きではなかったものでしたが、便利だし、なくす勇気は今までありませんでした。この二つの家電がなくなってみて、たしかに最初はちょっと戸惑いがありました。
けれでも今ではないほうが快適、と言い切ることが出来ます。


電子レンジは、電磁波が体に与える影響などについていろいろ言う人もいるし、熱ではなく電磁波で食物を温めるということが不自然な気がする、とずっと気になっていました。それに電子レンジを使ったものはあまり美味しくないと思っていました。でも残り物を温めたりするには便利だし、時々使うくらいなら、としまわないでいたら、やっぱりそこにあるとついつい使ってしまっていました。ですから、いざなくなってみると最初は不便に感じました。


でもよく考えてみたら、電子レンジが普及してきたのもわりと最近です。子供のころ、家に電子レンジが登場したときのことをよく覚えています。「これで温まるなんて不思議ねー」なんて言って皆で驚きました。つまりそれまではなかったのですから、大騒ぎするほどのことはないはずです。慣れてくると、冷ごはんを土鍋ごと温めたり、冷ごはんそのものを楽しんだり、のこりものを他の材料と混ぜて炒めてチャンプルーにしちゃったりと、方法はいろいろあって、今では何に電子レンジを使っていたか忘れてしまったくらいです。



テレビは、前の家では結婚祝で思い切って購入した50インチの大画面テレビでした。とても今の家には入らないので、知人にあげてきて、そのまままだ買っていない状態です。もともと私はニュースや映画くらいしか見ないので、子供が小さくて映画も見られない今となってはほとんど執着はありません。夫と私だけだったときはビデオを見たり、いいお付き合いが出来る道具でしたが、子供が生まれてからは諸刃の刃(大げさ?)に。子供にテレビを見せたくないけど見ててくれたらラク。消せと言うか言うまいか、常にもやもやしてしまいます。くつろいでいるときに惰性でつけている大人向けの映像も、子供には洪水のように入っていくのが気になっても、いつも画面を消す決心がつくわけではありません。しまいにはこっちがテレビに引き込まれて「ちょっと静かにしてよ!」と怒ってしまったりして・・・。



こちらも最初のころは、こんなときテレビがあれば、と思ったり、夜くつろぐときに習慣でテレビを見たいと感じたりしましたが、ないことに慣れた今は、テレビに関する悩みが一気に解消され、満足しています。テレビがない分じっくり子供と向き合えるし、情報を得る方法も、より能動的になったと感じています。子供たちも、遊びを次から次へと生み出しているように見えます。そもそもテレビの一面的でうすっぺらな情報にはうんざりしていました。子供たちがどうしてもテレビが欲しいと言い出したら、そのときまた考えようと思っています。


今の家は、とにかく前の家に比べると狭いことが悩みでした。物は納まりきらないし、台所もとにかく小さくていらいらする!でもそれにも慣れました。われながら、慣れるものだなーと思います。自分たちもモノを持ちすぎていたこともあり(下手にスペースがあると考えずにものを増やしてしまう)、一部屋分くらいのものを処分してきても、まだ家中荷物だらけでした。今は仕事場が出来たので、入りきらないものは仕事場に移動させています・・・前と同じことですね。でも、今回の引越しで、いかに不要なものをたくさん持っているかということを痛感しました。スペースのあるなしにかかわらず、極力モノを増やさないように努力しよう、と心に決めました。決して余裕があるわけではない私たちが、努力しないと物が増えてしまうくらい、今はモノが溢れているし、安すぎるのだと思います。


話がそれてしまいました。
不便には、慣れと工夫。ちょっとしたことでも、不便を克服するのは何だか楽しい。
その極めつけが、次の項目でお話しようと思っている「五右衛門風呂」。
こんなに楽しい「不便」はありません!



この国は、何だか便利すぎです。至れり尽くせりな機能が溢れていて、何も考えなくても事が進むようになっている。考える余地がどんどん減っている気がします。日本人は退化しているはずです。

posted by じんじん at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 田舎で考えてみた | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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