プロフィール
沖縄県大宜味村で陶芸工房を営んでいます。↓蛍窯HPもご覧ください!
ウェブサイトURL:http://www.yamagami-manabu.com/
(移転・リニューアルしました)

2012年03月06日

珊瑚たまごのつくり方

「うぎゃあ」に出品している作品のなかの「珊瑚たまご」は、
滞在中のオーストリア人ウーファーが作ってくれました。

coral eggs.jpg

山上から伝えられた、珊瑚たまごを作る心がまえのようなものを
彼女なりに解釈し、言葉にしてくれました。

・・・・・・

◇珊瑚たまごのつくり方◇

粘土の小さな一片から珊瑚たまごを作る過程で、命が吹き込まれる。その行程は、意識がありかつ無意識の状態で行われる。意識と無意識の間を行き来する瞑想の流れのように、片方が欠けることはありえない。柔らかい土の感触が肌にふれる瞬間とその感触に集中して初めて、どこからともなく湧き出る思いや感覚を受け入れるために意識を開放することができる。私は伝導者となり、それらの思いは私から素材に、たまごに、ダイレクトに入っていく。

たまごを作るにはまず、完全な球を作る。手の平で球を転がしながら、ラジオがら流れ出る音楽に身を任せる。サイズがさまざまであるように、球の質自体も音楽の色々なリズムに作用される。はじめは冷たい球は、私の手のひらで転がされ形を成していくうちに次第に暖かくなる。球の中で何かが育ち、柔らかい光を放ち始めているかのように。

球の形ができ、ほんものの珊瑚を使って紋様を押すと、それは珊瑚たまごになる。たまごはひとつひとつ違う。その表面は変形し、形は崩れる。それでいて、それぞれのたまごには完璧な球が存在する。沖縄には「てーげー」ということばがある。それは、沖縄の人のいい意味での「抜き」を表す言葉であるように思われる。見ためには不完全でも、何か大切なものが中に隠れていることを暗示する、あたたかいことばだ。珊瑚たまごは、「てーげー」のシンボルである。(リサ)



THE PROCESS OF MAKING CORAL EGGS

Underneath the coral mushrooms coral eggs are spread out, like apples that have fallen from a tree. But other than apples they have all kinds of sizes and shapes and seem to hold a life of their own within. Their surface is not even like the skin of an apple or the shell of a bird's egg, but rough, vibrant and glowing.

During the process of the making of the coral eggs from little pieces of clay life is being breathed into them. It is a process that takes place in a state of consciousness and unconsciousness at the same time. One cannot be without the other, it is like the flow of meditation, where both streams of consciousness merge. Only by focusing on the moment and concentrating on the cool touch of the soft clay on my skin it is possible to let go, let my mind be open for thoughts and feelings that seem to come out of nowhere. I become a conductor for those thoughts and feelings. They go right through me into the material, into the egg.

In the beginning of each egg there is a perfect ball of clay. A perfect ball is hard to make, rolling it between the palms of my hands. It is a little bit easier when the egg is only as small as a pearl, but harder when the egg is bigger. While rolling the balls I follow the music that comes from the radio in Manabu's studio. As well as their sizes vary they are therefore also influenced by various rhythms. The clay feels cool at first, but warm at the very end, when I put the egg into the bowl to airdry. Rolling the balls I can feel how they are gradually getting warmer while taking their shape, as if something is growing from inside and softly starting to glow.

When the balls have taken their shape they become coral eggs. With a round piece of coral natural patterns are imprinted on their surface. Each egg is different from one another. Their surface becomes altered and uneven and torn apart, their shape bruised - never changing the fact that there is a perfect ball within each egg. On Okinawa there is a word that describes the roughness of the people compared to the people living on the mainland of Japan: TEHGEH. It is a kind, warm word, describing the imperfection of outside apperance while at the same time there is something precious hidden inside. The coral eggs are a symbol of TEHGEH.(Lisa)

posted by じんじん at 08:38| Comment(0) | やきもの・工芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月05日

「うぎゃあ」搬入

はっ気がついたら2月は一度もブログを更新していなかった・・・ショック・・・

FB■.jpg

明日から、沖縄県立博物館・美術館 県民ギャラリー にて
TOUGEI-OKINAWA2012「うぎゃあ」という陶芸作品の展示会が開催されます。

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★TOUGEI-OKINAWA2012「うぎゃあ」★
2012年3月6日〜11日(9時〜18時/土日は20時まで)
沖縄県立博物館・美術館 県民ギャラリー にて
入場無料!

★アジアから陶芸の未来を考える シンポジウム★
3月10日(15:30~18:30) 入場無料!

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「TOUGEIは世界共通のキーワードだ!」
東洋の芸術と言われる陶芸が、工芸の領域をはみだして人の歴史や文化、

言葉を超えたアートという国際的に新たな価値を生むとしたら、西洋のそれではなく

アジアの中でその価値観が再編され、発信されれば面白い可能性が広がるのかもしれない。

沖縄が今後、そのアジアの中心になるとしたら。。。


参加者

黃耿茂 Joe Huang (芸術家) 

許芝綺 Chih-Chi Hsu(芸術家)近藤高弘 Kondo Takahiro(陶芸家、美術家)
翁長直樹 Naoki Onaga (フリーキュレーター)
神戸憲治 Kenji Kanbe (デザイナー)
===============================


http://www.tougei-okinawa.com/


出展作家の一人して、今日は山上は搬入に行っております。
うぎゃあチラシ表.pdf
うぎゃあ裏3.pdf

以下、今回企画に当たっているプロデューサーが熱く語っている展示会紹介文です。




  ★  ★  ★




本展示会は国立台湾工芸研究発展中心という台湾の国立施設の協力により、

表現陶芸の作品がアジアを超えて注目される作家の創造的な作品を展示することができました。



沖縄の作家の挑戦と同じく、その作品に込められた挑戦は、陶芸という伝統技術と表現という

創造性がかけ合わさったこの上ない世界共通の感覚的な言語コミュニケーションなのかもしれません。



ご来場の皆さまには従来の陶芸のイメージを覆し、

陶芸(TOUGEI)というキーワードが単に地域の工芸であるだけに留まらず、

物理的にも精神的にも世界へ向けて無限の広がりを秘めていることを知っていただけたらと思います。

陶芸という工芸の秘められたエネルギーを感じていただければ幸いです。



また、海外作家や県外作家との交流シンポジウムにご参加いただいて、より深く、より広く陶芸を意識することは、

世界で共通したコミュニケーションの方法を得ることになるはずです。



本展で展示されている作品は、出身地は違えどもアーティストが一人ひとり違う感性や

アイデンティティを持った人間個人としての純粋な表現を形にしたものです。

伝統的な陶芸という技術によって作られてはいますが、歴史や技術の知識、

言語の違いや育った文化の違いなどを一切意識することなく。

ご鑑賞いただく皆さま一人ひとりがアーティストと同じ人間個人として見たままに感じていただくことで各作品、

つまり各作家個人との対話を楽しんでいただければと思います。



皆さまがARTを通すことで、何の境界線もない無限の範囲でコミュニケーションができることを

実感していただくことが何よりの願いです。



TOGUEI-OKINAWA実行委員会







posted by じんじん at 15:34| Comment(0) | やきもの・工芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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