(土曜日のことだったのに、もう木曜日になってしまった!!)

最初のときは酵母がうまく起こらなかったり、手順が悪かったり、思い出すと恥ずかしいです。
回を重ねるごとに、まとまった量を作る手順がわかってきて、比較的安定したものを作れるようになってきました。
とはいえ、自家酵母なので、気温や原料の保存状態などに左右されることも多く、いろいろ難しいです。
市は毎月第4土曜日。村の施設の上等オーブンで焼いたパンを順次「道の駅おおぎみ」の店先に並べていきます。
月に一度とはいえ、土曜日を丸一日空けるのはなにかとたいへんなのですが、今のところ、夫が子守を引き受けてくれるなど、その日は気がつくとパンがすべてのことに優先されてい動いています。
筋金入りの怠け者だし、すぐ飽きちゃったら面目ないな、と思っていましたが、パン作りにはなぜか突き動かされるものがあるようで、自分でも驚いています。
パンを作るときは、素材そのものの味を引き出したいという思いがあるので、材料を吟味します。
市販のやわらかいパンで一般に使われている牛乳や卵、バターなどはほとんど使いません。
基本の原料は、酵母(私の場合は有機栽培玄米と黒砂糖)、粉、塩だけがベースで、それにドライフルーツやオリーブ油などを添加することもあります。
これだけの材料でこんなに味わい深くなることに、馬鹿みたいですが食べるたびに感動しています。
だから、子供に硬いと文句を言われようが、かたくななのです。
でも、市販のパンを食べ慣れている人にとってはちょっとマニアックな味かもしれません。自分たちのような自然食愛好家はともかく、一般の人に受けるかどうか自信がなかったのですが、いっしょに市をやっているおばさんたちも、お愛想かもしれないけれど、「かめばかむほど美味しいね〜」と言って食べてくれます。(だからと言って大量に買うわけでもないのですが)
ほかにも、この系統の味が好きな「お得意様」も数人いて、やっている意義はじんわり感じています。
安価で口当たりのよい大量生産のパンに相対する、硬いけれど味わい深い手作りの酵母パン。
手作りの良さだとか、添加物のことだとか、日本における小麦生産の現状だとか、いろいろ考えさせられることがあり、それらを人にも言いたい衝動にかられますが、声高に言うのではなく、パンを黙って差しだせばいいんだ、などと考える今日この頃です。
市で売るときには、見栄えを良くしなくちゃ、という気持ちが働くし、業務用の優秀なオーブンによって多少プロっぽい口当たりになります。でも、基本的に私が作っているのは、普通の主婦が、普通の台所で作れるパンです。
材料は手に入りやすいもの、焼く道具も、家だったらフライパンや蒸し器でも十分です。(オーブンで焼くよりしっとりして食べやすいパンができます。)
(えらそうにいっていますが、ちなみに私はパン以外の料理は苦手で、夫に頼りっぱなしです)
こういう手作りパンを美味しいと思ってくれて、作ろうと思ってくれるひとが増えればうれしいな〜と願いながら、でも姑息に「日当を稼ぐぞ」とも意気込みながら、続けているパンの市です。
・・・次回は東京の個展前なので出せるか微妙なところです。


