東京での展示会という大きなイベントを終えて、ほっとしながらも、
注文や事務作業をこなしている日々です。
今回の個展は、プランナーの方々とタッグを組んだ企画となりました。
物を作るのはこちらで、会場の交渉、企画、DMなどの印刷物の製作をお願いしました。
おかげさまで、それぞれが適材適所を発揮した、充実した展示会となりました。
建築事務所の一階部分に当たる会場も、シャープな印象で広さもあり、さまざまなジャンルに色気を出してしまう山上の作品群がよく映えたと思います。
プランナーの方が書いてくださった今回の企画展の趣旨をご紹介します。
「本企画展は、作り手とプランナーによる共同作業で企画・
実行しています。テーマや会場づくりなど、話し合いながら
準備を進めてきました。
いつのときも、暮らしの中で求められる工芸、「よいもの」
とは用途や生活の素顔にかなったものではないかと考えていま
す。使う人の食卓、生活空間、都市型のライフスタイルなの
かローカルな暮らしぶりなのか、作り手にとっては、使う人
々の顔が見えて実際の使い勝手を知ることは、ものづくりを
支える大切な要素です。しかし、その機会はけっして多くは
ありません。また、現状の流通環境は、こういった使い手と
作り手との親しい距離を築くことをむずかしくしてしまって
います。
今回は企画展という限られた時間ではありますが、作り手と
使い手がじかに離せる機会です。日頃から関心をお持ちの
方はもとより、あまり「工芸」には関心のなかった方にも、
若い方にも出会っていきたいと思っています。そのようなこ
と、あれこれと考えながら、本展を計画しました。これから
も、楽しい作品紹介の場づくりを模索しながら、現代の暮ら
しの中で、毎日あたりまえに使うことのできる工芸を提案し
てまいります。皆様のご感想やアイデアなども、どうぞお知
らせください。
大量生産の工業製品で身の回りにものが溢れている今、も
っともあってほしい手仕事を成立させるには、少しばかり努
力を要します。それでも人の手が産み出すもの、叡智が結集
した技術は有史以来、いえ、それ以前からのかけがえのない
文化であり、その再発見、人の手によるものづくりの継承は、
豊かな生活を築くことにもつながっていくものです。」
今回は、個人的にも、月桃茶やアグーの油味噌をつくったり、プロのカメラマンが撮ってくれた素敵なモノクロ写真も額装したりして、小道具の演出もがんばりました。
そのほかに、2年ほど前に訪れてくれた友達が、アルバムを手作りして持ってきてくれました。

なんと、表紙の琉球文様プリントから何から、全部手作りです。
構成もよく考えられていて、お客様にはうちの様子がよくわかると大好評でした。


天気にも恵まれ、2年ぶりの個展ということもあり、たくさんの方々においでいただきました。
山上は、陶芸の仕事を始めてから20年あまりになります。
長い年月を経て、ご支援くださる方との出会いもゆっくりと重ねてくることができました。
先の保証は何もない、厳しい世界ですが、皆様の応援を励みに、前を向いて進んでいかれそうです。
本当にさまざまな方々に支えられてやってきたことが実感できた展示会でした。
この場を借りて感謝いたします。